ごある投資会社のいわゆる運用破綻による説明会がありました。非常に衝撃的でした。同会社のトップから半年程前にある金融スキームの販売委託に誘われました。非常に魅力的なスキームでしたが、その販売権を得るための加盟金がバカ高く断りました。
その方はそのスキームのほかに自社で扱っているファンドが毎年高金利で回っているという実績をデータを用いて説明されました。私はそのファンドに7，8年前に一時金を入れましたが、他からの助言もあり入金から1，2年後に全額出金しました。その方は、その時、その事実を指摘し、「あの時出金しなければ今では3倍くらいになっていたのに・・・」と言っていました。「損したな・・・」なんて思っていたのが半年前です。
ところが、先週日曜日の破綻説明会でした。どうもそのファンドの実績データはすべてウソでした。投資家には毎日運用レポートがメールで届くのですが、その数値すべてウソでした。いつからウソのデータになっていたのか明言しませんでしたが、今思えば、私がTV画面で見たあのデータもウソだったのかもしれません。よく平気でウソがつけたものだと感心します。
破綻説明会ではそのウソの報告をしていたことも明言し謝罪していました。怒号が飛び交うかな・・・と思っていたら、50人程度の参加者は冷静でした。

なぜまだ冷静でいられたか？それは、「こういう方法で1年後に全額元本返済するから1年待ってください。」という説明だったからかと思います。実際に1年間でどういうビジネスをやるのか？収益構造もざっくりと説明していましたが、7,8年前聞いた早口でまくしたてる語り口調そのままでした。この自信のある語り口調によって、聞いている方はなんかうまくいくように思ってしまうわけです。あとになってよくよく冷静に考えると、疑問が沢山出てきます。ただ、その場では疑問がすべて解決したような気になってしまうのです…
私がもし大きな金額を投資していたら、間違いなく声を上げていたと思います。
世の中の投資詐欺は、騙された側が訴えるタイミングでは、騙した側はすでに破産しており、結局投資額はほとんど回収できずに終わっています。
「元本返済するのに1年待ってください」は、今、投資家全員に元本回収を迫られると破産してしまうから、とりあえずの逃げにしか思えません(本当に良心があるのかな？)。
1年後、今からやろうとしている事業が破綻したら、投資家側からすると、今回収できる金額も回収できなくなってしまうわけです。私ならそう考えます。一度ウソをついた人間は、またウソをつくのではないでしょうか…
FPとして、こんな投資には手を出さないよう、啓蒙せねばならないですし、また、ではどんな投資をしたら、資産を築いていけるのか？明確なアドバイスができねばなりません。
最終ゴールは、お客様から「じゃあ君に1億預けるから増やしといて！」だと思います。資産のトータルコーディネートです。ここに行き着くには、相当な信頼感を持っていただかなくてはなりません。
さあ、いよいよこの分野に進出です❗️

以上です。