2018/12/16
遺言の証人になったお話
遺言の証人となりました。もう5件程度経験しましたが、今回は遺贈相手が姪っ子で法定相続人でないこと、尊厳死の遺言があったというのが、いつもと大きく違うことでした。
ご遺言者は88歳で半年ほど前に奥様と離婚されたとのことでした。この御年で離婚というのは初めて聞きました。あとになってからお聞きしたのですが、自分の資産を奥様に相続させたくなかったので、このタイミングで離婚したとのこと。ただ、不動産の一部を売却していくらかはお渡しになったそうです。が、何か物言えぬさみしさを感じました。この御年になっても埋まらぬ溝があったのでしょうか?人間、年を経て丸くなると言われますが、それでも我慢ならないことがあったのかと思います。
ただ、お子様もいないので、いつも面倒を見てくれている姪っ子にとなったわけですが、いくら老人ホームで最期を迎えると言ってもさみしい気がしました。実は余計なお世話で、ご本人はそんなこと全く思っていないかもしれませんが・・・。
尊厳死に関しては、ここまで遺言しておかないと自由に死ねないのだなというのが正直な感想でした。もちろん、医師には延命の義務があって責任問題になってくるので、患者を苦しませたくないという勝手なヒューマニズムが通用しないというのも理解できますが、それをわざわざ遺言に書かないといけないのです。今回は奥さんもお子さんもいないからという理由かもしれません。配偶者と子がいれば、生前に自分の意思を伝えておけば、遺族の希望ということで、尊厳死が認められるのでしょうが。
改めて、家族の大切さを感じる経験でもありました。
9月からずっと引っかかっていた人間関係の懸案が、年内にようやく解決を見ました!
結局、私の思いひとつでした。自分がどうしたいか?で相手もそれに呼応するものですね。
感情は鏡かと思いました。